2026年日本ハム先発ローテーション考察|有原帰還が完成する“エース2枚体制”の現実
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はじめに
本記事は、2026年シーズンを見据えた日本ハムのチーム編成を、
ポジション別に読み解く考察シリーズの一編である。
すでに公開している以下の記事では、
という2つのポジションを取り上げてきた。
これらに共通するキーワードは、
「育成の終了」と「再編の完了」である。
そして今回扱う先発ローテーションは、
その流れを最も端的に示すパートだ。
2026年の日本ハム先発陣を語るうえで、
最大のトピックはただ一つ。
有原航平の帰還である。
日ハム→MLB→ソフトバンクを経て、再び北海道に戻ってくる有原。
これは単なる「元エースの復帰」ではない。
チームはこの動きをもって、
明確に“勝ちに行くローテーション”へ舵を切ったと見るべきだ。
2025年、伊藤大海が沢村賞を獲得しエースとして完成した一方で、
ローテ全体は若手の台頭と試行錯誤が同時進行する一年だった。
2026年は違う。
「育成」と「競争」を続けながらも、
軸はすでに固まっている。
本記事では、2025年の登板実績とCSでの起用、
そして編成の意図を踏まえながら、
2026年日本ハム先発ローテーションの完成形を考察していく。
2025年の登板数が示す“評価”と“整理”
まずは、2025年シーズンの先発登板数を整理しておく。
- 伊藤大海:27試合
- 北山:22試合
- 加藤:20試合
- 山﨑福也:17試合
- 達:16試合
- 金村:11試合
- 福島:8試合
- 細野:6試合
- 古林睿煬:5試合
- 柴田:3試合
一見すると「全員にチャンスを与えた年」に見えるが、
CSでの起用を重ねて見ると評価は変わる。
使われなかった投手=序列が下がった投手
これはポストシーズンにおける、
極めてシンプルで残酷な現実だ。
2025年は“試した年”。
2026年は“選び取る年”になる。
ローテ確定枠|伊藤大海と有原航平
2026年のローテで確定している投手は2人しかいない。
伊藤大海|沢村賞エースという絶対軸
27試合先発、沢村賞受賞。
もはや説明は不要だ。
重要なのは、
伊藤が2026年オフにポスティングでMLB挑戦する可能性が高いという点。
つまり2026年は、
「伊藤大海がいる前提」で組める最後のローテになる可能性がある。
その重みを、首脳陣も編成も理解している。
有原航平|“有原キングダム”の復権
有原の帰還は、
ローテの安定感を一気に引き上げる。
- イニングを計算できる
- 修正能力が高い
- 若手の見本になる存在
伊藤と並ぶ最多勝クラスのスターターを2人揃えるという構図は、
リーグ全体を見ても明確なアドバンテージだ。
2026年の日本ハムは、
久々に「エースで殴れるチーム」になる。
ほぼ当確枠|北山亘基
北山はもはや「期待枠」ではない。
2025年22試合先発という数字が示す通り、
ローテの一角として十分に機能した。
- 出力
- メンタル
- 大崩れしない安定感
どれを取っても、
6番手争いに混ぜる理由がない投手だ。
伊藤・有原・北山。
ここまでで3枠は埋まる。
エース候補ゾーン|達孝太・古林睿煬
残り3枠は、
「誰を育てながら勝つか」の選択になる。
達孝太|イニングを任せるフェーズへ
2025年16試合先発。
内容面では明らかな成長を見せた。
2026年は
- ローテを守り切れるか
- 年間を通じた再現性
が問われる年になる。
もはや“使われる側”ではなく、
ローテを支える側だ。
古林睿煬|コンディションさえ整えば別格
台湾の剛腕。
短い登板数ながら、制圧力はリーグ屈指。
課題はただ一つ、
コンディション管理。
万全なら、
ローテ当確どころか序列を一気に駆け上がる可能性を秘めている。
当落線上ゾーン|福島・細野・金村
福島蓮|伸びしろを優先すべき存在
登板数は8試合と少ないが、
素材としての評価は高い。
2026年は
- イニング数増
- 中6日耐性
がテーマになる。
細野晴希|試金石の1年
2023年ドラ1左腕。
2026年は
「ローテに入れるか」ではなく、
「入らなければならない年」だ。
金村尚真|復調すれば主軸候補
2025年後半は不安定さからリリーフ転向。
ただし、
本来のポテンシャルはスターター向き。
復調すれば、
このゾーンの序列を一気に壊す存在になる。
ベテラン枠の整理|加藤貴之・山﨑福也
2025年CSで起用されなかった2人。
これは偶然ではない。
- 計算はできる
- ただし上積みは小さい
チームが「次」を見据える以上、
序列が下がるのは必然だ。
スポット起用、谷間、若手の壁役。
役割は限定的になる。
ファーム育成枠|柴田獅子・孫易磊
柴田獅子|時間をかけるべき存在
2024年ドラ1。
大谷翔平に最も近いポテンシャルを持つ投手。
2026年は一軍で消耗させる年ではない。
ファームで投打ともに育てるフェーズだ。
孫易磊|将来のローテ候補
台湾の至宝。
ローテ入りを急ぐ必要はない。
伊藤大海のその後を見据えた存在だ。
2026年・現実的なローテ想定
- 伊藤大海
- 有原航平
- 北山亘基
- 達孝太
- 古林睿煬
- (福島/細野/金村)
- 加藤/山﨑福也は若手の壁役
これが最も現実的な形だろう。
おわりに
2026年の日本ハム先発ローテは、
育成と競争を続けながらも、
明確に「勝ち」を取りに行く構成になった。
伊藤大海という絶対的エース。
そこに並ぶ有原航平。
この2枚体制がある限り、
残りの枠は「未来への投資」として使える。
伊藤のポスティングを見据え、
誰が次のエースになるのか。
2026年は、
その答えが見え始める一年になる。
※本記事は2026年シーズンを見据えた先発ローテーションの考察ですが、
投手起用や序列の変化は、実際の試合を見ることでより立体的に理解できます。
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