2026年日本ハム捕手事情考察|伏見放出が示す田宮裕涼・進藤勇也体制の完成形
Contents
はじめに
2026年の日本ハムにおける捕手事情は、
「誰が正捕手になるのか?」という単純なポジション争いの話ではない。
2025年CSで伏見寅威がほとんど起用されなかったこと、
そしてオフに阪神タイガースへトレードされた事実は、
すでに現場と編成が「次の捕手体制」に明確な答えを出していたことを示している。
伏見は地元出身で、最下位に沈んでいたチームへFA移籍し、
チーム再建期を支えた功労者だった。
それでもCSでは使われず、オフに放出された。
この一点だけで、
2026年が“捕手世代交代の途中”ではなく、“完成年度”であることはほぼ明らかだ。
なお、同じ視点で
という記事も書いているが、
捕手事情もまた「再編の象徴」として見ることで、チームの意図がはっきり見えてくる。
2025年 捕手スタメン起用数が示す現実
まずは事実を整理する。
| 捕手 | スタメン起用数 |
|---|---|
| 田宮裕涼 | 65試合 |
| 伏見寅威 | 45試合 |
| 郡司裕也 | 19試合 |
| 進藤勇也 | 10試合 |
| 梅林優貴 | 2試合 |
| 吉田賢吾 | 1試合 |
CSで伏見が起用されなかったことを踏まえると、
2025年の起用数は「評価」ではなく「移行期間」だったと考えるのが自然だ。
すでに主軸は切り替わりつつあり、
2026年はその延長線上ではなく「整理された形」で始まる。
正捕手の軸:田宮裕涼はすでに「基準点」
2026年の捕手起用の軸は、ほぼ揺るがない。
田宮裕涼である。
-
捕手スタメン最多
-
捕手陣の中で突出した打撃力
-
高い盗塁阻止率
-
機動力野球との相性の良さ
これはもはや「有力候補」ではなく、
レギュラー捕手としての実績だ。
大きな不振や故障がない限り、
2026年も週の大半は田宮がマスクを被ることになる。
覚醒待ちの年:進藤勇也の2026年
進藤勇也は2023年ドラフト2位。
守備型捕手として獲得され、入団から2年間はファームでじっくり育成された。
2025年の一軍10試合は、
**評価というより“予告編”**だったと見るべきだ。
2026年は、
-
田宮裕涼の休養日
-
守備重視の試合
-
若手投手と組ませる場面
での起用が増え、
一軍捕手として成立するかどうかを見極められる一年になる。
打撃に多くは求められない。
守備と配球で「安心して任せられるか」が最大の評価軸だ。
ダークホース:梅林優貴という存在
捕手陣の中で、最も立場が難しく、同時に可能性を秘めているのが梅林優貴だ。
-
強肩
-
一軍レベルで破綻しない守備力
-
ファームでの経験値は十分
つまり梅林は、
**「育成枠」ではなく「結果を出さなければ終わる立場」**にいる。
もしファームで打撃成績が伴えば、
田宮裕涼・進藤勇也の序列を脅かす存在になる可能性は十分ある。
2026年、静かに注目すべき捕手だ。
吉田賢吾は「捕手」ではなく戦術カード
吉田賢吾は、正捕手争いをする捕手ではない。
-
捕手陣の中で頭ひとつ抜けた打撃力
-
ファームでは外野起用が多い
-
捕手守備は最低限成立する水準
役割は明確だ。
「捕手が打たなければならない日専用のカード」
シーズン序盤はファームで捕手出場を重ね、
シーズン後半に打撃型オーダーを組む際のみ、スタメン捕手として起用。
代打からそのままマスクを被る、という使い方も現実的だろう。
郡司裕也が捕手構想から外れる理由
2025年後半、郡司裕也はサードやレフトでスタメンを掴んだ。
そして2026年開幕戦では「4番サード」が確約されている。
これはつまり、
捕手としての郡司は構想外になったということだ。
捕手起用があるとすれば、
打撃型オーダーを組む日の非常用に限られる。
清水優心の立ち位置
清水優心は、
一軍レベルで破綻しない守備力を持つ捕手である。
一方で、
-
若手ではない
-
打撃面での上積みが見えにくい
-
世代交代の軸でもない
という現実もある。
2026年は
緊急時・連戦時のベンチ要員という立ち位置に落ち着く可能性が高い。
2026年・現実的な捕手運用
想定される基本形はこうだ。
-
主軸:田宮裕涼+進藤勇也
-
割って入る可能性:梅林優貴
-
打撃型限定:吉田賢吾(+アリエル・マルティネス)
-
非常時要員:清水優心
捕手起用は、
守備重視の日と打撃重視の日で明確に使い分けられるシーズンになるだろう。
おわりに
伏見寅威の放出は、冷たい決断ではない。
再建期を終え、次のフェーズに入った証拠だ。
2026年の日本ハムは、
「捕手を育てながら戦う」段階を終え、
「捕手を使い分けて勝ちに行く」チームになる。
その中心にいるのは、
間違いなく 田宮裕涼と進藤勇也である。
※本記事は2026年シーズンを見据えた考察ですが、捕手の起用やリードの変化は「実際の試合」を見ることで、より立体的に理解できます。
日本ハム戦をフルで見たい方は、DAZNでの視聴がおすすめです。